2017年2月5日日曜日

インドネシア(東ジャワ)のbirdwaching guide

Facebook上で見つけたガイド。想像していた以上に若いガイドで、探鳥歴自体は比較的浅い。

依頼したのはJavan Banded Pitta, Pink-headed Fruit-Dove, Javan Hawk Eagle, Javan Kingfisher, Black-banded Barbetと、かなりポイントを絞ったものであったが、このうち、平地性のBlack-banded Barbetを除く4種のポイントに連れて行ってくれた。その中で見られたのはJavan Banded Pitta, Javan Kingfisherの2種のみだが、満足度は高かった。

自身はコンデジしか持っていないが、写真を撮る人間に対する配慮がよくできており、Pittaについてはあらかじめハイドを用意している他、無線、携帯等で助手と連絡を取り合いながら記録するなど、対応がきめ細かかった。

また、Fruit-dove, Javan Hawk-Eagle, Javan Kingfisherなど、この地域を訪れるバードウォッチャーが何を見たがっているかもよく把握しており、Pittaについては、同地域内に3か所もポイントを持っている。

URLはこちら http://malangbirdingtour.wix.com/mashc
Facebookはこちら https://www.facebook.com/malangbirding.tour?fref=ts

スマホ世代だけあって、facebookを通じたレスはかなり早い。

ガイドをしている地域:ジャワ島東部
言語:英語(インドネシアなまりがあり、時々やや分かりにくい)、インドネシア語
ガイド料:275ドル(2日間:食事、宿泊、交通費込み)


2015年1月3日土曜日

ブータンのbirding guide 3 Sherab Dorji

2014年4月のブータン渡航中に案内してもらったガイド。

本当は、Sherabの所属するツアー会社のAccross BhutanのNorbuの案内を希望していたが、彼の都合がつかず、Sherabが同行することになった。

ガイドとしての人柄は、これまで案内してもらったブータン人バードウォッチングガイドの中では最高ランク。

先に触れたTshering Phuntshoが良いガイドではあるが、びんろうをかむ習慣があること、昼間から酒を飲むことなど、ガイドとしての人柄にやや難点があることを比べると、非常に付き合いやすかった。

性格が比較的明るく、話しかけやすい上、ガイドの仕事に慣れていて、細かい気配りができるように感じた。

また、ドライバーの使い方もうまく、鳥を観察している間の車の移動先の指示など、適当であり、時間の使い方も効果的だった。

非常に目が良く、Rufous-throated Wren BabblerやScaly-breasted Wren Babblerを見つけてくれたのだが、どうしたらあんな薄暗い藪の中で小さな昆虫のように移動する暗褐色の鳥を見つけられるのか、本当に感心させられたし、Rufous-throated Wren Babblerを見つけた時など、20分近く時間をかけて探してくれ、その根気の良さにもプロ根性を感じた。

play backの使い方も効果的で、これまで出会ったガイドがplay backを濫用するのと比べ、好感が持てた。

惜しむらくは、経験値はNorbuほどではないこと。

Norbuには案内してもらったことがないため、ここで触れないが、彼の知識、経験を聞いていると、私が見たいと思っていたBar-winged Wren Babbler, Long-billed Wren Babbler, Fulvous-breasted Parrotbillなどの知識がやや乏しく感じられ、実際、これらの鳥は私は見られなかったが、ほぼ同時期にシンガポール人を連れてツアーを行っていたNorbuはすべて観察していた。

まだ年齢的には若いガイドであり、今後に期待したい。

使用言語:ゾンカ語、英語
ガイドをしている地域:ブータン全域(特に、ブムタンから東に強い)
ガイド料: Nu. 3,000 / 日 (約6,000円) ただし、本来はツアーパッケージになるため、$250/日(食事、ガイド料、宿泊費込み)が基本料金のはず。

2013年4月6日土曜日

ベトナムのガイド Duc Tien Bun

ベトナムでの探鳥は今回が初めてで、インターネットの検索で引っ掛かったツアー会社は2社。

一社がVietnam Birdingで、これはOriental Birdingなどによく広告が出ている。もう一社がWild Tourで、今回の旅行に先立ち、両社にメールを送ったところ、後者から回答があり、Tienを紹介してくれた。

Wild Tourの対応があまりぱっとしなく、必要とする情報の最小限だけしか伝わっていない感覚がなんとなく不安に感じられた。

Tienに案内を頼んだのは2013年3月30-31日の二日間。Cuc Phuong国立公園の入り口から案内してくれたが、最初は普通種しか見せてくれず、「これは大丈夫か?」と不安にさせたが、こちらが何に興味を持っているのか分かってからの対応悪くなく、二日間のうち、初日の午後、二日目の午前中はヤイロチョウ類探しにかなりの時間を割いてくれた。

鳥に対する知識も十分であり、ヤイロチョウ類やLimestone Wren Babblerなどの習性をよく理解し、探す場所も良く知っていた。

また、目もなかなか良く、藪越しの鳥を見つけるのもうまかったが、教え方が分かりにくく、White-tailed Flycatcherなど、こちらがまごついている間に見られなかったものもあり、できればポインターを使って欲しいところ。

Play backの使い方は良く理解しており、ヤイロチョウ類を寄せるときなど、必要以上にはテープを流さなかったし、collared owletのテープを活用し、タイヨウチョウ類などを見せてくれた。

一人用のテントを持ち歩き、撮影用に利用するアイデアはなかなかで、写真を撮りたがるバードウォッチャーや、ヤイロチョウやpartridgeの仲間のように待たないと見られない鳥相手には非常に用意が良い。

彼がガイドをしてくれるのはベトナム北部のCuc Phoung, Tam Dao, Sapaなどだが、Cuc Phoungのすぐそばに住んでおり、同国立公園の鳥に対する理解が最も深い。

今回はWild Toursを介して案内してもらったが、直接手配を依頼することもできるようだ。

ガイドをしている地域:ベトナム北部
ガイド料: $210-215/日
使用言語: 英語、ベトナム語

ちなみに、Wild Tourのホームページはこちら

なお、直接彼にガイドを頼むと、$150程度になる。 (2015年5月更新)

2013年2月24日日曜日

タイのbirding guide 5: Tony Eagle Eye

Tony EagleはThailand Bird Watchingというwebページを持っており、バードウォッチングツアーを積極的にプロモーションしているガイド。
2012年11月にタイに行った際、Khao Yai National Parkに一泊二日で連れて行ってもらった。

バンコクの郊外在住で、彼がガイドしてくれるのは、Khao Yai National Park, Kaeng Krachan National Parkなど、タイ中部、南部の国立公園がメイン。

まだ経験は浅いようだが、腕は決して悪くなく、見つけるのも比較的早い。

また、識別能力も決して低くはない。

ただ、なんとなく、彼自身に2回目のガイドを頼む気にあまりなれなかったのは、独特の性格と行動が起因している。

タイ人独特のある意味陽気な性格だが、いささか軽薄すぎるきらいもあり、連絡のやり取りをしていても、今一つ信頼しきれない。

また、携帯電話を使って常にだれかと話していることが多く、そのような意図はないのだろうが、ガイドに集中していないような印象を持ってしまう。

さらに、ガイド中にあれだけ写真を撮るのもどうか。ガイドなんだから、もう少しガイド業に集中してほしいと感じた。

最も好きになれない行動は、play backの多用である。

短いガイド期間中、必要になることがあるのは理解できるが、彼は明らかに多用しすぎで、特にCollared Owletの声を多用するのは鳥にとってあまり良くない影響を与えるのではないかとこちらが心配になってしまった。

birding guideとしての経験年数:聞いたが忘れた。
ガイドをしている地域: タイ中、南部
使用言語: 英語、タイ語
ガイド料: 7,000バーツ/日程度

あまりオススメはできないが、それでもNature Trailsは高いので、Kaeng Krachanに行く時は彼に頼むことになりそうだ。

ガイド料は最近値上がりし、ほぼ倍の13,500バーツ/日になった。以前ほどplay backを使わなくなったが、こちらがあらかじめ伝えたことを失念していたり、ターゲット種を十分に理解していなかったり、言い訳が多かったりで、正直あまり二度と使いたくないと感じた。

(2015年5月更新)

ブータンのbirding guide 2: Tshering Phuntsho

最近仕事で行くのはタイかブータンばかりなので、どうしても両国の話題が多くなってしまうが、またまたブータンの探鳥ガイドの登場。

Tshering Phuntshoは見た目はいかつく、フレンドリーさのかけらもない。昼間からよくお酒を飲むので、酒焼けした赤ら顔で、おまけに眉毛が薄いので、一見するとアブない人のように見える。

ただ、ガイドとしての力量はなかなか高く、ブータンでバードウォッチングガイドというと、Hishey Tsheringか彼かというレベルなのだそうだ。

欧米のバードウォッチングツアーのガイドをやっているらしいので、ピークシーズンにはお願いしたことがないが、これまで2011年8月と2012年11月の2回案内をしてもらった。

2011年8月にはWhite-bellied HeronやGrey-bellied Tesiaを見せてくれ、2012年11月にはRusty-cheeked Scimitar Babblerなどを見つけてくれた。

決して得意というわけではなさそうだが、play backで必要に応じて見づらい鳥を見せてくれようとしてくれる。

普段はあまり口数が多い人ではないが、鳥のことになるとよく話しをしてくれる。

また、ガイドとして良いこととして、非常に粘り強く、鳥が出ない日でも繰り返し同じ鳥を頑張って見せようとしてくれる。

びんろうをかむくせがあるので、あの独特の臭いが苦手という人は他のガイドを探す方が良い。

ガイドをしている地域: ブータン全域
使用言語:英語、ゾンカ語、ネパール語
ガイド料: $80/日

2012年5月6日日曜日

ブータンのbirding guide 1: Tshewang Norbu

ブータンでバードウォッチングをされたことのある方そのものがまだ少ないと思われるが、2012年8月以降、ドゥルク・エアーが直行便(チャーター便ではあるが)を飛ばす予定であり、今後バードウォッチャーの訪問も増えるだろう。

ブータンでは、旅行する上で行程を決め、旅行会社を決定することが規定されている。したがって、自分でガイドを決めることはできないが、バードウォッチングのガイドはブータンでは限られており、遭遇する可能性のあるガイドを紹介したい。

一人目はTshewang Norbu。Tshewangはガイドだけではなく、世界的希少種のWhite-bellied Heron(シロハラサギ)の研究者でもある。

Tshewangにはこれまで2回バードウォッチングガイドを頼み、そのうち、1回は比較的長期間のバードウォッチング旅行に同行してもらった。

ブータンの探鳥ガイドに総じて言えることだが、彼はとにかく、おとなしい。無駄な話は一切しないのは良いことだが、鳥の話以外はあまりしないので、道中一日黙りっぱなしということも。

鳥を見つける能力は中の上。プレイバックを効果的に使うし、客が見たいと思う鳥には根気よく付き合ってくれる。ただ、識別能力はまだ決して高いとは言い切れず、時々識別ミスがある。まぁ、ブータンあたりまで鳥を見に行く人は、鳥を見せてくれれば十分だろうが。

ブータンのハイライトの鳥についてもある程度理解しており、Ward's Trogon, Satyr Tragopan, Blood Pheasant, Himalayan Monal, Rufous-necked Hornbill, Yellow-rumped Honeyguide, Fire-tailed Myzornis, Beautiful Nuthatchなどの声、生息地は一通り知っている。欧米人の案内経験が多いのか、やたらにチメドリの仲間を見せようとするのはやや?マークだが。

まだ30代と若いので、今後の彼の努力に期待したい。

ガイドをしている地域: ブータン全域
使用言語:英語、ゾンカ語、ネパール語
ガイド料: $40/日

Tshewangに案内してもらった探鳥旅行はこちら↓

http://birdwatching.web.fc2.com/bhutanbirding11112001.html

# Tshwang Norbuは不慮の交通事故により、20127月に永眠しました。彼の冥福を心から祈りたいと思います。

2012年4月29日日曜日

タイのbirding guide 4: Somchart Boonta

タイのバードウォッチングというと、どうしてもバンコク近郊のカオ・ヤイ国立公園や、南部のクラビが注目されがちだが、北部のチェンマイ近郊もバードウォッチングの名所として、欧米人のバードウォッチャーを中心に人気が高い。

しかし、案外良いガイドが少なく、今回の渡航前にも何名か知人にあたってみたが、これといったおすすめガイドがいないという返事がかえってきた。

渡航前にネット検索で引っ掛かった数名のガイドのうち、回答のあった2社のうち、価格とメールでの対応で選んだのが"Thailand Bird Watching"というサイト。

このページを見る限り、かなり胡散臭いのだが(なぜ、タイなのに、ハクトウワシなんだ?)、紹介してもらったガイドのSomchartはなかなか良いガイドだった。

カレン族の彼はDoi Inthanon国立公園周辺部の出身であり、同公園の地理、公園内の野鳥に明るい。

鳥を見つける能力は悪くないが、識別力はときどきあやしい。まぁ、Doi Inthanonまで行こうというバードウォッチャーは出てくる鳥の識別はできるだろうから、問題はないレベルか。

同地域のハイライトとなる鳥やバードウォッチャーが見たがる鳥のことはよく知っており、2012年の探鳥行では、Black-tailed Crake, Blue-throated Flycatcher, ノゴマなどは具体的なポイントを知っていた。

また、20132月の探鳥旅行では、こちらが見たいと思っていたHume’s Pheasant, Rufous-throated Partridge, White-rumped Falcon, Black-headed Woodpecker, Blossom-headed Parakeet, Sapphire Flycatcher, White-gorgeted Flycatcher, Spot-breasted Parrotbill, Red-faced Liocichla, White-necked Laughingthrush, Spot-breasted Laughingthrushなど、ことごとく見せてくれたし、Black-backed Forktailを見せるために、わざわざカレン族の村までつれていってくれた。

特に、Hume’s Pheasantのポイントはよく知っているようで、別のガイドに依頼しようとした際には、「見られない」と言われたが、彼はDoi Langで条件は良くないものの、ちゃんと見せてくれた。

また、Nature Trailsで同じ地域を担当しているRachenがプレイバックを一切行わないこと(善し悪しはともかく)のに対し、必要に応じてプレイバックを使うことから、限られた時間でバードウォッチングをする海外からのバーダーとしては頼りになる。

2013年はリピーターとしての利用だったが、こちらの鳥の見方をよく把握しており、こちらがあらかじめ見せて欲しいと依頼した以外の鳥については、こちらから聞かない限りは必要以上に追いかけないで時間を有効に使うように配慮してくれた。

三日間で20種ものライファーを見られたのは彼のおかげと言っても良い。

必要以上にしゃべりすぎないのもガイドとして好感が持てる。

birding guideとしての経験年数:15年とのこと。
ガイドをしている地域: タイ北部
使用言語: 英語、タイ語
ガイド料: 6,000バーツ/日程度

Somchartに案内してもらったタイ北部の探鳥記の報告はこちら↓

http://birdwatching.web.fc2.com/DoiInthanon12031201.html